原爆について、放射線技術者さまよりメールを頂いた−注意)無断掲載(ぇ;)−

cotton1031pct2008-08-18

(前略)ここ1週間程“広島および長崎原爆慰霊祭、原子爆弾とか放射線外部・内部被曝”とか色々な問題提起を頂き有難う。

確かに、日本人として、また放射線関連業務に携わった一人として広島および長崎の原子爆弾投下は、いかなる理由があろうとも人道的に許されざる行為であると強く抗議したい。 また、原子力軍事開発や平和産業利用に関わる凄惨な事故を解析し、世界共通の安全指針を構築して欲しいものであります。


1.原子爆弾の異常下での開発

そもそも原子爆弾は異常な状況下に発明(?)、或いは開発された。 1938年12月 ドイツのオットー・ハーンとフリッツ・シュラトマンがベルリンでウランの核分裂現象を発見し、デンマークのニール・ボアーがアメリカ政府筋に知らせた。 時を同じく、アドルフ・ヒトラーによるナチスドイツがユダヤ人を迫害・虐殺するに至り、多くのユダヤ人、特に有能な科学者達はアメリカへ亡命しました。 無論かの有名なアインシュタインも例外ではありません。 アメリカ政府は亡命したユダヤ人科学者を優遇し、この核分裂現象が武器として利用できるか検証させ、可能である事が理論上証明され、当時のトルーマン大統領がマンハッタン計画に承認を与えました。 この時点でも新型兵器は多分ユダヤ人の怨念を含めドイツヒットラーへの復讐の意味が大きかったと想像します。 計画のスタートは1942年頃でした。 原子爆弾を完成させるために重要なことはウランの濃縮作業でした。 天然に産出するウランは分子量238が99.27%、235が0.72%、234が0.04%から成り立っています。 この中で、原子爆弾として必要なものはウランの235です。 この235を集め、濃度を高くすれば原子核分裂が起き爆弾となります。 更に、1942年、プルトニュムを生産するためシカゴ大学で原子炉が運転されました。 この時、フェルミーの“炉は臨界に達した”は有名な言葉です。 全体の原爆開発は大部分ロスアラモス研究所で行われ、所長のオッペンハイマー(ユダヤ人)が中心になり、アメリカ陸軍技術本部の直接的な指揮の基で莫大な予算を費やし、3年後の、広島に投下される2ヶ月前に原子爆弾が完成しました。 しかし、この時点ではドイツは完全降伏し、ヨーロッパの戦争は終結していました。 7月には研究所近くの砂漠で世界最初の核実験が行われ、目撃した政府高官や軍部責任者等は、その想像を絶する原子爆弾の威力に驚嘆し、戦闘で使用しなければとの義務感が強く働いた事は容易に考えられます。 そして、終にその日、8月6日、広島にはウラン爆弾が、9日、長崎にはプルトニュム爆弾、2種類の原子爆弾の投下が試されたのであります。


日本の無条件降伏を連合国が認め、第二次世界大戦が終局した後も、その破壊力や潜在力を知るための、核実験が勝利した連合国間で競争的に行われました。 アメリカ、イギリス、フランス等は太平洋の植民地で、またイギリスはオーストラリアの砂漠でも実験しています。 ロシアは自国で多くの実験や事故を起こしています。 中国も自国の砂漠で実験を行いました。 その後は地下核実験へと隠遁する事になります。 核汚染は一部の地域で相当進んでいます。 原子爆弾の開発・製造に中心的な役割を果たしたオッペンハイマーは、核開発に自責の念に駆られ強く開発に反対し、後にアメリカ政府から追放された。

ナチスユダヤ人迫害で、有能なユダヤ人科学者の多くはアメリカに亡命しました。 しかし、ドイツの全面降伏で残った科学者はソ連に連行され、ソ連の科学技術の発展に従事する事を強いられました。 ソ連に連行された多くの科学者はドイツが開発したV型ロケットに関係していました。 従って、ドイツを離れたユダヤ人科学者は、原子力関係がアメリカへ、ロケット関係がソ連へと色分け出来ました。 しかし、核開発に遅れたソ連は躍起になって連行した科学者に核開発を要求し、この開発中の事故は相当な件数が報告或いは推定されています。 その様な中で、チェルノブィリ原子力発電所の重大な事故を発生させる土壌が出来上がっていました。


2.放射能放射線の被曝

今度は、放射線被曝に関して考察してみます。 自然に存在する物質には放射性を持つものとそうでないものがあります。 放射性で無い物質が大部分ですが、まれに放射性を持つ物質があります。 放射性を持つ事は余分なエネルギーがあるので、放射線を出しながら一定時間で放射性を出さない通常の物質に変化します。 この一定時間が半減期に相当し、最初の半分になる時間を半減期と云います。 一般に、半減期の短い場合は放射線が強く、長い場合は放射線が弱いと云えます。 しかし、ウラン、トリュム等は数億年の場合もあります。 放射線の中には透過性の強いγ線から弱いβ線までありますが、透過性は小さいが照射されたらダメージの大きいα線、陽子線等がその様な性質を持ちます。 半減期に関しては地球が誕生して45億年経つと云われるように、ウランが最初に地球に存在した時から10半減期が経過しています。 即ち、ウランの半減期は約4.5億年であります。

放射能とは放射線を出す性質を云い、原爆によって放射能をもつ物質が飛出し、土壌や物質の表面に付着している状態も放射能があると表現します。 この放射能から放射線が絶えず放射され、皮膚に付着している場合はその局部に極端な放射線を与え、結果的に大きな損傷を与えることになります。 また、放射性を持つ物質が気体である場合、例えばヨウ素臭素、塩素或いはラドン等の場合は肺から血液を介して甲状腺や骨、造血臓器に沈着し、その沈着した場所で絶えず放射線を照射し、損傷を与え続けます。 造血臓器は骨の骨髄や胸腺或いは脾臓にあり、白血病になるといわれています。 被曝線量は広島の原子爆弾の直下の地表で致死量の3-5倍であり、数Km離れた所で致死量と推定します。

ウランの核分裂を利用すれば原子爆弾原子力発電が成り立つ、この2つの違いは中性子をコントロールするか、しないかである。1個のウラン原子に1個の中性子をぶつける事で分裂させ事が出来ます。 この時、平均2.3個の中性子が発生します。原子力発電の原子炉では1個の中性子しか次のウラン原子にぶつけないで、残りの1.3個の中性子は制御棒で取り除くので、核分裂がゆっくり進みます。 しかし、原子爆弾は、発生した2.3個の中性子が別の2個以上のウラン原子にぶつかり、分裂が起こる。 更に次の段階で4個以上の別のウラン原子が分裂を起こし、連鎖反応が短時間で起こり、大きな爆発力を生むことになります。 爆発と同時に発生した中性子が人などに直接照射された場合、人の体内にある物資が突然放射能を持つことになります。 9年前茨城県東海村のJCOで起きたウラン溶液をバケツで移送している時、核反応がおき、ステンレスの容器内で臨界(核分裂反応)が起き、中性子を多量に浴びた3名の作業員が致死量の1.5倍以上の放射能を浴びました。 中性子は体内を構成する物質と反応し、その物質に放射能を持たせる性質があります。 発生した放射能は人の内部で重要な臓器に損傷を与え、手の施しようがありません。 放射能が皮膚や傷の部分に付着したなら、付着部位を外科的な手術で削除できます。 多分原子爆弾などではこの様な中性子も相当量発生していると考えられます。

また、放射線被曝によるダメージは致死量以上では、中枢神経が侵され痛み等も感じなくなると考えられます。背中が大火傷していても、本人が気付かなかったり、水を飲ませても、お腹から飲んだ水がこぼれるなどはこのためでしょう。

原子爆弾の中心付近で発生した高熱は多分109 ℃(億 ℃)以上にも達するでしょう。この熱が放射状に照射され、10 Km四方の家屋等が数百 ℃で熱せられ発火します。 2 Km以内では2000 ℃以上に達して人の体も瞬時に蒸発する現象が起きます。熱に伴って発生するのは爆風です。音速以上の風、即ち衝撃波が相当広範囲な地域を襲い、建物を破壊する事が想像されます。 無論、熱にも爆風にも人は耐える事が出来ないでしょう。

広島の原爆記念館を見学した際、悲惨な光景の模型や写真が生々しく展示されていて、異様なまた息苦しい雰囲気にさせられた事を思い出しました。

私達は、原爆投下の事実と時代背景等と伴に正確に、後世に伝える必要があると思います。 これまで戦争道具は火薬、ダイナマイトなど、何れも利用されて火薬は1000年以上も前に、ダイナマイトでさえ150年前です。 火薬やダイナマイトで、どれだけの人々が命を失っているか、その為、より安全な使用法や取扱が改良されてきました。 原子爆弾は僅か60数年しか経っていないのです。 まだまだ無知な部分が多いと考えられます。 従って、良いも悪いも含めて世界的な協力の基で使用や制御されるべき道具であります。

注意) 記載した情報は厳密な調査を行っていない事をお断りいたします。

                                               8月16日 紘

ソース:件名『ブログのコメント』綿宛メールより


いや、私もね、一応、無断掲載可能の範囲かどーか位は検討しますよ?
検討するだけですが(おいおい!)


やはりプロの視点を、広く無断開示したい、と思うのは、誰でも無断で思いますよね。


てか、無断が好きなだけか、私#


結局、葛飾坂本猫飯かっぱらい隊創価の連中は、何も言ってこないなー。

何だったんだ、アレ?;


何のために連絡用メアドを、今時@マークそのままで掲示しているのか、わぁからないゎ#
何ていうか、キリスト的な、とっても『自己犠牲精神』?


@それはナイ#


本題に戻れ、ワレ#