被爆者の声 抜粋

小さい時から浦上の方はよく知っているんですよ、
医科大学によく出入りしとったこともありますしね。
見渡す限り焼け野が原になって。第一道路が、
道がどうなってんのか、分からなくなっちゃっとったですな、そん時は。
やっぱり、死んだ姿なんかを私、見て、本当に残酷極まる
無残な死に方だなということを、しみじみ思いましたね。
全身汚れたような身体にそのまま赤チンキなんか振り掛けたようなかたちで、
なんとも言いようのない姿をね…。
で、その、中で見たものはね、いろいろな浦上天主堂の…、
あれが私は非常に印象に残った…。天主堂の破壊され炎上している姿ですね。
そして、マリアの像を見たときに、半身お顔からなんからこう、
どす黒い油をかぶったような、焼け爛れているのがね。
本当に同じその信仰を持つカトリックの宗教を持つ者がね、
400年来から弾圧に耐えながら隠れキリシタンで守ってきたという子孫のおる、
熱心なカトリック信者が1万近くもやられておる、というようなことを後で聞いてね、
私、なんとも言えない広島と違った憤りっていうか、この感じ方を持ちましたね。

同じその信仰を持つ者が:ホームページ移転のお知らせ - Yahoo!ジオシティーズ

ソース:ホームページ移転のお知らせ - Yahoo!ジオシティーズ



被爆のマリア